(10年間の最高峰クラス、ご苦労様でした・・・)
motoGP公式HPの報道によりますと
6日、最高峰クラス参戦のスペイン人ライダー
セテ・ジベルナウは2006年シーズンを最後に、プロライダー
からの引退を発表した。
セテ・ジベルナウはスペイン・バルセロナ出身。
1992年250ccクラスで世界選手権スポット参戦を開始。
1996年に250ccクラスフル参戦開始。この年当初は
ホンダのマシンで参戦していたが、原田哲也とレイニー監督
との確執が表面化したヤマハワークスチームに、原田の代役
としてあてつけのようにレイニーに呼ばれたのがセテだった
のは有名な話。
1997年からは最高峰500ccクラスにヤマハより参戦開始。
最も華やかな活躍をしたのは2003年・・・
開幕戦にチームメイトであった加藤大治郎の死亡事故が
鈴鹿で発生。
その次の南アフリカGPに、当時HRC契約でなかったセテは
加藤のHRCマシン提供を伝えられたが、これを断りサテライト
マシンで出走。
当時ホンダのエースであったヴァレンティーノ・ロッシを
振り切って加藤に捧げる優勝を勝ち取ったのは記憶に新しい。
当時はロッシの圧倒的強さ故、セテへの判官贔屓的応援を
していた自分の気持ちを思い出す。
何より胸につけていた「74」のゼッケンが印象深く、彼の
加藤選手を思う気持ちに打たれた。
2003~04年と2年連続ランキング2位を獲得するも、
ロッシをうち倒す事は敵わず、その後の走りは輝きを失っていく。
リズムが狂うと、なかなか好調時のリズムを取り戻すことが
難しいのがモータースポーツ。
道具と気持ちと体が一体とならなくては勝つことはおろか
チャンピオンには手が届かない。
残念ながら、チャンピオンにはなれなかったが、十分私たちを
楽しませてくれた功績は大きい。
そして、日本人にはずっと忘れられることのないスペイン人
ライダーとなるに違いない。
ありがとう、そして、お疲れさまでした。
ロッシとの死闘は生涯忘れる事はないでしょう。
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